ミニ・スパーク考 by マサコ |
金曜日は「趣味の園芸Q&A」があるのですが、思いきって近くでやっている、モニカたちが始めて10数年になるピアノのメソッド研究会に、初めてお邪魔しました。ミュリエル・スパークの「黒眼鏡」さながらの眼鏡をかけて。 スパークの丸薬は一度飲むとそのサイケな効き目が、体のあちこちにまわり込むのです。研究会会場ではいつもの自分と違い、私は完全なスパーク世界の人形でした。それを楽しんですらいたのです。
人生を色なしの万華鏡のように感じる癖をスパーク丸薬からもらったとでもいうのでせうか?
その内、舞って歩けて、もう足はいらなくなるかも。 人間をさり気なく、こんなに怖く書けるタッチは、まるでマニュキア用のヤスリで心を磨かれるよう。読後は登場人物と一緒に暮らしているかのような錯角。
(註)ミュリエル・スパーク 1918年スコットランドのエジンバラ生まれ。本名 Muriel Sarah Camberg Spark Stanford。同地で教育を受けた後、8年近くをアフリカで過ごす。戦後、創作活動に入る。不気味なユーモアに満ちた作品で、ミステリ畑の作家ではないが、いくつかのミステリ的な作品がある。『ポートベロー通り』[教養文庫]など。(海外ミステリ簡易データベース ミスダスより)
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ユダヤとアラブの国境。1つは去年6月右目を痛めて視力が4割位悪くなってしまいましたそのせいで細字が読みにくいのです。
スパークに比べて、アイン・ランドは読みやすかったです。
ただいろんなものがもっと盛りだくさんなのと筋がややこしいところもある。
読んだ後からスパークと一緒で家の中で彼女の小説に出てくる登場人物が自宅住んでいるような不思議な感覚を楽しんでいます。
マサコ