sound of silence byマサコ |
飯野友幸先生がサイモンとガーファンクルの歌を通して、
次々に面白いお話を披露し、詩を教えて下さる。
昔、上級基礎英語で、この歌の全英詩を知った時の驚きが蘇る。
最後の「サウンズ」のSがこの詩のハイライトということ。
また、伴奏のエレキギターが、ロックフォークの道を開いたとのこと。
ダニエル書より「カルデアの王」のお話を思い出したとして、
先生は聖書の予言と「壁の文字」と「予言者」の意味を教えて下さる。
「共同住宅」も気になるとの事。
それにしても「沈黙の音」とは何か?
ああ、まるで武満徹さんのよう。
20世紀の初めの30年の「make it new」のお話は、
まるで1932年生れのグレン・グールドの芸術が生まれる予兆の時代である事がわかる。
正しく20世紀の同世代人、サイモンとグールドの芸術家としての在り方が、
北米の時代的な背景だったとしみじみわからせていただいた。
それにしても、欧米では限られた人々しか詩が書けないと思われているのに対して、
日本は俳句 や短歌より長く文字が並べられていると詩だということになるよう。
飯野先生のように美しく晴れやかに、詩作品について、深い想いや感受性が網羅して、
詩の説明が出来る方は、稀のように思える。
喜ばしい番組を知る事が出来て、実りの秋を思う存分に楽しませていただいている。
放送時間は 金曜日20:30〜21:00(NHKラジオ第2)
再放送は 土曜日10:00〜10:30(NHKラジオ第2)
**************************************************