英語で話す -9- by ノリコ |
朝目覚めたら8:20。昨晩11:30ころホテルにもどり1:00過ぎまで新しいスーツケースにパッキングをしたいたとはいえ、これまでは6:00ころには目が覚めていた。
朝食時にアメリカ人と話す。
きっかけはウェイターがノリコの食器を下げかけたこと。1枚目のお皿が空いたとき、女性がそれを下げに来た。全部持っていかれそうな気配だったので、まだ食事は終ってないと伝えた。フルーツを取りに行っている間に今度は男性が紅茶茶碗などを下げ出した。日本から持参のグリーン(水で溶けきれないで残っていたもの)はグラスごと下げられた後であった。
ノリコ隣の男性に「どのようにしておいたらまだ食事中だとわかるのですか」
男性 「ボクもまだ終っていないと言ったのだけれど彼は理解しなかった」
ノリコ「きっと早く終らしたいのね」
男性 「そんなにお客は混んでいないけれど」
と書くと、いかにもすらすら会話が弾んでいるようだ。
サンフランシスコの気候など無難なことから入り、彼の甥が日本で英語の先生をしたことがある。いなかなのでお湯が出ない。お湯はケトルで沸かした。彼は語学が5つ位話せて今はイタリーにいる。他にも日本語を知っている親戚がいるが自分はなにも知らない、など。
最後にノリコが席を立った後も引き留めて「日本語でgood by はどういうのか」と聞かれたのでついでに「おはよう」も「こんにちわ」も「こんばんわ」も教えた。
シャルル・ドゴール空港で時間待ちのとき、ベイルートに家族や友人と行くというアメリカ人の隣に座った。
ノリコが「論座」の6月号を読もうとすると、「それを読むのはむつかしいか」と聞いてくる。(なおこの「論座」は持参した唯一の本なのに、ここまでは1頁も目を通すことが出来なかった代物である。)
ノリコ「これは日本語ですよ。おまけに憲法について書いてあるのでとてもむつかしいです。あなたは日本の憲法9条を知ってますか」
とここで、つたない英語で、戦争放棄のこと改憲の動きのことを話す。彼に伝わったかな? 多分伝わっただろう。アメリカの大統領制と日本の首相の選出方法などをしゃべりあった。
べイルートから両親と共にアメリカに行き、今回はいわば里帰りとのこと。
思わず「ベイルートは安全ですか」と聞いてしまった。「もちろん」との返事。先入観で話をしない方がいい。
いよいよ搭乗開始。飛行機へ続く道で気がつくと外は雨だった。なにしろ「すけすけ」なのだ。
機上の人となったノリコは、目の前のテレビが壊れていてミリオンダラーベイビィが写らないので「論座」を読もうと努力しているうちに眠ってしまった。
-10- へ