嬉しいこと byマサコ |
「しあわせの雨傘」と「天使のくれた時間」を映画館の二本立てのように「イマジカ」で観た。
「しあわせの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーブは傘女なのか、そのふくよかな晩年の姿に心打たれる。
又、映画の中のバラの桃色に、生きる苦しみがなくなる。
コメディタッチで、社会、政治、家族もののドタバタが詰まっている。
もう別れることになった主人が、所在なげに彼女のベッドにもぐり込んで来る時、「これでお帰り」と顔にしたキスの音が、グウ。
アメリカ映画「天使のくれた時間」も巧みなセリフと空間の運びに、人の幸せを追求するファンタジー系名画。
ラジオでは、シェークスピア生誕450年を記念して、獨協大学の前沢浩子先生の講座が始まった。
サイモン・ラッセル・ビール(Simon Russell Beale) というイギリスの俳優の美しい声と発音に魅せられる。
声といえば、今年(2014年)亡くなった蟹江敬三さんの「中原中也の世界」での詩と手紙の朗読が天国的だった。
あの日本語と声のDNAが,演劇人である2人のお子さんに伝わっていますようにと願う。
中也は,目の大きな写真のこと以外はさほど惹かれなかった詩人だけれど、やはり詩は音にならないと、、、。
日本語で他の人が読んで下さる魅力に初めて取り付かれた。
私はその国の言葉を学んで、一人旅する日本人のお話なら、旅行のお話も悪くないと思う方。
で、谷崎聖子さん(ルーマニア在中)との出会いは、心のパラダイスがひとつ増えた。
谷崎さんのブログ トランシルヴァニアへの扉 - Erdely kapuja-
http://kistulipan.blog70.fc2.com/blog-entry-500.html
18才の頃、初恋の人の部屋で、カミュの「異邦人」を見つけた。
「でも君は生まれたのだ。清澄な日のために」はカミュが作品に添えたヘルダーリンの言葉。
私の座右の銘にしている。
10年間ブログをしているところで、ついに「ヘルダーリン」とこの言葉で検索をして下さった方がいらした。
万才!
気の合う方なら、心からお話してみたい。
写真 今年も咲いたルリヤナギ