田中希代子先生の感想をありがとうございました |
その方へのお返事です。
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○○さま
田中希代子先生の感想をありがとうございました。
ラフマニノフは、ラフマニノフ本来の俗性と田中先生の持つ精神の特質が逆行しているので、
俗臭ぷんぷんたる、油が固まったピアニストたちに任せておけば良かったのに。
しかし,影絵のような深い深いバラの花びらが重なって聴こえる「陰の力」の珍しいラフでありまする。
「自分を解放するラフ」を弾く人たちが何人もいるのだから、
>演奏は大変に立派なものだが...
に賛成。
>しかしここまでの演奏をなさったのだ
いつもそうです。ズルしたり、ハッタリかけたり、不潔なことが1度もない。
サンサーンスの2楽章での田中先生のタッチ、音色の変化は、コルトーにも似た壮絶なものです。
大変な技術で、心の奥底から奏でたい音の種類を夢想なさり、具現された。
これこそ、作曲者を乗り越えた田中さん独自の自己表現です。
本質的に彼女の世界は「禅」と思いますが、
人の感想に乗じて、自分の感動だらけでごめんなさい。
聴いて下さってありがとうございました。
ここから2人だけのお話。
ハングル学習に狂って、今日は早朝から今にも発作が起きそう。
それでも仕事は早く片付けたい方なので、それで身をよじって書いています。
もうひとつ、これも○○さんだからわかっていただけると思って書きます。
2011年4月から、ハングルテキストで八田靖史氏の「韓味礼賛」が口絵写真と本文執筆で華々しかったのですが、
彼女もまた朝鮮半島にご縁のある方だったのですね。
こうして方々、繋がっていると思うと、心はよほど気をつけて暮らさないと大変と、戒めるのだけれど。。。。
インチョンは港町で、中国との交流が盛ん。私は「へムルカルグクス」海鮮手打ちうどんに憧れています。
八田さんによると、ハブ空港であるインチョンは、
「ムルトムボン」(アンコウ)、「コッケタン」(ワタリガニ鍋)、そしてヨンジョンド(永宗島)自慢の「ヘムルカルグクス」。
最後になりましたが、「右の耳が聞こえない」のはストレスですか?
どうぞお大事になさって下さい。
p.s. インチョンのことは第11回、2011年2月号に載っています。奇しくも「2月」でした。
5日は、生誕。26日は、お別れ。
私にはこの世での心の行く先の道案内をして下さった1000年に1人のアーティストでいらっしゃる。
世にも小さな、さっぱりと、飾り気のない文字でお便りをいただき、
写真 ヨンジョンド(永宗島)自慢の「ヘムルカルグクス」 NHKまいにちハングル講座テキストから