白 秋 byマサコ |
92才の伯母と話をした。
5年前から声楽のレッスンに通っている。
「音に色が見えますか?」
と問うと、先生がご指導なさる時に
「みえたらいいなあ」といつも思っていると言う。
「おばさまのお声は白いわ」
そして伯父が伯母に白い服が似合うと言った話もしてくれた。
秋の色は「白」という。
北原白秋と恩地孝四郎とは並々ならぬ繋がりがある。
北原白秋のお墓のデザインをしたのが孝四郎ということだ。
私の兄は、座禅の会で、長男の隆太郎さんを知っていたそうだ。
今も、その会に入っていて、会報が届くという。
白秋と大手拓次は師弟関係といっても年はほとんど変わらない。
1924年に白秋は拓次に詩集出版の話を持ちかけ、原稿を入手している。
しかし拓次の詩集は刊行されなかった。
1926年6月に再び詩集刊行の斡旋があり、
9月に拓次が原稿を送付しているがこれまた刊行されなかった。
1936年、拓次没後2年に甥桜井作次が刊行した「藍色の蟇」の序文は
朔太郎と白秋が書いている。
おおよそ拓次の世界とはかけ離れた内容だと思う。
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