もやし byマサコ |
昔、もやしは近所の八百屋さんに行くと、おばさんが暗い場所の瓶の中に腕を入れて、水の中にあるものを摑んで新聞紙に包んで売ってくれた。
細くか弱く、柔らかで美味だった。
それがいつの頃か、豚のように肥り、強く固く量も増えて、炒めても少しも柔らかくならない代物になった。
いわゆる袋詰めされた工場製である。
それが薬品の固まりである事は、もう40年あまり前に知った。
元々根なのだから、か細く弱々しいのが当たり前と本の著者は言っていた。
最近、機能野菜という商社が大々的に進めている野菜も私には恐ろしい限りだ。