「60万回のトライ」を観て byマサコ |
2月21日、神戸灘の朝鮮学校でホームビデオのようなフィルムを観た。
ソウル出身の朴思柔(パク サユ)さんと在日3世の朴敦史(パク トンサ)さんが記録した朝鮮高校のラグビー部のお話だ。
私には素晴らしいフィルムだったけど、日本と朝鮮のこの100年の歴史を知らない人々には、ただのどこにでもある風景に見える事だろう。
上映後、朴、お2人と少しお話をして、サイン入りのポスターをいただいた。
居間に飾ると、この映画のテーマカラーはつくづくと黄色だと思った。
人と人を繋ぐ色。
25年前、「在日コリアンは日本の第一級国宝」と言って、日本人から笑われていた。
制作したコマプレスは「小さな声、低い視線」をモットーに、在日の日常を世に伝える。
「꼬 마(コマ 小さきもの)」
私は小さな事でしか人は幸せになれないと思っている。
踏みつけられて、下から人を見上げる時、なんと多くの事柄に気づく事が出来るか。
その「꼬 마」の主旨に私は、ベートーヴェンの「バガテル集」の響きを感じる。
この「꼬 마」に、宇宙からベートーヴェンのバガテルの応援があるように祈る。
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