イギリスのニュース byモニカ |
「僕はイギリスの新聞のニュースを信用していない。
昨年、テロ容疑者を逮捕したって大々的に発表していたけれど、
本当に容疑者だったのはほんの一握り。
誤認逮捕のニュースは小さく出るだけ。あまりにひどい報道だ」
といった内容だった。
それで思い出した事がある。
友人が今年ロンドンで知合いを訪問した時に、
挨拶もそこそこに聞かされた話を。
日本に来られたその方とは私も何度もお会いした事がある。
とても静かな、ジャーナリストとして仕事もしておられた方だ。
(仮にK夫人としておく)
その話というのが、昨年のロンドンのテロに関した事。
犯人逮捕のニュースが流れた同じ頃、
職務質問をしようとした所逃げ出した男性を
警官が射殺したという話を覚えておられるだろうか。
私自身、正確には覚えていないが、確かブラジル系の人だったと思う。
そのいきさつが、警察当局の発表したものと全然違うというのだ。
K夫人の友人がその現場、同じ車輌に乗っていたそうで、その話では
地下鉄に乗っていた男性のそばに来た人がいきなり銃で彼を撃った。
職務質問など、事前に語りかける事も全くなかったというのだ。
私服の人が座っていた彼に近づいて全く突然に撃ったので、
回りの人はただの殺人事件だと思ったらしい。
それが、新聞では逃げ出したので撃ったという事になった。
何がなんだかわからないままに殺され、容疑者扱いの記事。
現場を目撃した人たちが驚いて抗議運動をしたが、
取り上げられることもなかったらしい。
日本にいた私は、このニュースのその後を全く知らない。
話を聞いて検索してみたが、何も出て来ない。
もし、この話を聞いた事がおありの方があったら、
是非、日本ではその後この事件をどう扱っていたのか教えて下さい。