恩地孝四郎展を観に行ってきました by M. K. |
ご了解を得て、ここにアップさせていただきます。
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2016/5/20
恩地孝四郎展を観に行ってきました。
和歌山まではちょっとした小旅行でした。
なぜ、和歌山近代美術館で開催されたのかが、行ってみてわかりました。
恩地孝四郎から見て親族の方が和歌山出身だということだったんですね。
東京、国立市にある創形美術学校版画科に入学して、
日本近代版画の歴史を学ぶ授業の中で、
「恩地孝四郎」の存在は版画のみならず、多方面に影響を与えたこと。他にも重要な作家はいますが、
「恩地」を抜きにして近代版画は語れないということ。
その仕事ぶりを今回実際に「観ることができる」ということで、ワクワクでした。
最初に展示してあったのは、1909年頃に描かれた油彩の「自画像」でした。
これを観て「やはり、歴史に名を残す作家は違うなあ」と感じる。
この回顧展ともいうべき展覧会を観ての思い
・圧倒的な作品の量に、作家の「圧倒的な創作意欲」を感じる。
・木版画の表現の可能性を徹底的に「追求した」パイオニア。
・注目すべきは「日本画壇の抽象画」の「先駆者」であること。
(これは初めて知りました)
・表現の内容もさることながら、素材(画材)もあらゆる可能性を追求した。
(マルチブロック、謄写版等・・・・)
*マルチブロックに関しては最初なんのことか解かりませんでした。
図録の説明で、布、落葉、紐、貝殻、墨の切り口等をそのまま版として使い、
抽象表現の作品を残した。
これって、版画の実習でやったことあります。
いまでは、当たり前の技法になってますが、最初にやった人なんですね。
私が3歳の1955年に「結核」で亡くなったそうですが、
「日本版画協会葬」とのこと。「日本版画協会」設立にも尽力されたとのこと。
私も「日本版画協会公募展」に出品したことあります。
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チラシ写真はギャラリー「ときの忘れもの」HPからいただきました。
連休は美術館に!
見たことのないヴァージョンでした。
和歌山美術館展示風景写真が恩地元子さんのHP multirhythm にアップされています。
和歌山県立近代美術館「恩地孝四郎展」
2016年4月29日(金・祝)-6月12日(日)
展示風景より
https://www.multi-rhythm.com/blog/883
感想を有難うございました。
喜んでいただけてこちらも嬉しいです。
もう一度行けるといいなと思いますが、
おっしゃる通り和歌山は遠くてなかなか行けません。
また何か情報が入りましたら、お知らせいたしますね。
モニカ
何度かコメントのやりとりをさせていただきました。
http://kaikyou.exblog.jp/4240105/
http://kaikyou.exblog.jp/22468675/
モニカ