むだい-強いていえばさながら火事のごとく by マサコ |
ところが「そんな甘い考えでは相手などいない」とボロクソであった。
家事労働は、なぜ一般労働と同格に認められず、世間からは「遊んでいる」、家族からは「何もさせていない」と言われてしまうのだろう。それは、家事が「やったことが見事に消えてしまう仕事」だから。家事能力は天才から鈍才+努力や心がけが、大きく左右する職種である。しかしながら、その拘束時間や労働内容も極めて、あいまいなものだからなのだろう。基本的に人の世話は「抽象的」な世界。
トルストイが「幸福な家庭は皆似ているけど、不幸な家庭の状態はまちまち」と言っているけれど、それはトルストイが主夫でなかったから言えたことではないか? 家事は家の幸せに大きくひびくものである。
カナダと日本で、「子育てに失敗した」という家庭を思い浮かべると1つの共通点がある。子育てに忙しい時にお金を稼ぐことに狂ってしまった両親。財産としての家を増やして貸家とする。「お金さえあれば人生どうにでもなる」という思いだったようだ。
ウィリアム・モリスの小説を読むと、モリスの理想とする人間の表現に、改めて、母や祖母が理想とした人間像がよくわかる。
いつも働くこと。体と頭をバランスよく使うこと。生き生きと美しいものに感謝感動できること。打ち込むものを持つこと。神様に喜ばれる心を持ち、人の幸せに役立つ人間。特に「手を動かしていないと心に悪魔が入る」のモリスの表現にはびっくり。
あれっ「専業主婦」から脱線。
そうそう、私は希望が叶って、それも欲どしかったものですから、神さまが、「2人」、2人も主人をプレゼントして下さったのでした。神さまが熟考の後に決めた私の人生は2つ。豊富な体験のためイギリス式階級制度でアッパーミドルとその下。
アガサ・クリスティの自伝によれば、クリスティの育った家には、1日台所で料理を作る人と、その料理を食卓に運ぶ人、更には、食卓でお世話する人と、食べ物関係でも3人が働いていたそうです。しかもクリスティは「上流ではなかった」と申されております。
はあー、そうなりますっていと、この3役をいつも1人で休みなくこなす人はどういうことになるのでしょうね。おそらく、こういう綴り方を書く暇はありますまい。
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話は全然違うんだけど、マサコさまは、トゥラララ〜で歌うラヴェルの歌曲の話は知ってますよね?
そうそう、姿はまだ未確認ながらロリもついに出ましたとか。
何かいいことでもあるの? マサコ
年末までには、おはなお手製のプニン海賊版をプレゼントしようと、睡眠大破壊で毎夜やってますのよ。楽しみにしててね。デカ文字仕様ですっ。
TT、映画にするとどういうことに?とは想像します。
想像で思い出したけれど、この間TVのIQテスト、どうでした? 私は47点で、全問正解は、計算と想像力だけでした。ナボが知能指数テストの問題を作ると、どんなのができるでしょうね。言葉遊びがひどいかも。
ロリータは、LLTの発音からして、旧が「三歩すすんで」と新が「口蓋を下がって、歯の裏に舌先があたる」と正反対。方角がよ。それで、「ナボコフは歯並び悪く、変なところに歯がはえていた」と思うことにしています。天の邪鬼もGGに似ている。
ナボは、はなちゃんを奴隷にして、夜中までこき使っているのでは?
私の方は、料理に逃げると、さすがのナボも追いかけては来ないようよ。
それにしても「おばあさん」を学生気分にしてしまう若さまは、いい先生ですね。
「2つのヘブライの歌」「永遠のなぞ」とは、ナボやはなこが心憎い!
今年も、もうすぐお正月。時間が前に進んでいるのは、錯角ですね。ドードめぐりしているはず。
身を削ってのご労作、「プニン」心待ちにしています。マサコ
4回目の2017年9月3日からは、台北の家へと集中する台北滞在になっている。
今日はYMCA近くの露天のお店で、朝食(紫米のおにぎり)と豆乳や紅茶を買った。
近くのセブンイレブンでは山からの汲み水があった。
約30年にも及ぶ主婦の生活が終わったわけではない。
こうして12年前の書き物を読んでいると、普通の人の三倍働く家事の仕事がどんなにきついか改めてよくわかる。
台湾では気軽に美味しいものが食べられるし、外食が当たり前なので、晩年は台湾に住んでも良いと思っている。
北京語と台湾語が出来ないので辛い面もある。
頭もどんどん悪くなっているので、新しい言語の習得はもう難しいと思う。
今回は中国の人気作家の張平の「凶犯」と又吉盛清さんの「台湾近い昔の旅」を聖書として持ってきた。
台湾における日本支配は、その醜い部分を日本人がかなり無視して考えていると思う。
私は日本が朝鮮にした事を1990年に知ってから、 皆の関心の無さに絶望をしながら供養してきたが、今は霊魂たちの成仏に報われたと思う。 だから台湾の犠牲者の供養も一生懸命していこう。
そんな時に慰めの音楽として心にかける、パトリシア・コパチンスカヤのブルッフの「ヴァイオリン協奏曲ト短調」は、 台湾の風土に最も似合っった音楽だと思う。
帰国して以来初めての海外旅行が台湾で、手軽な屋台や夜店で美味しい物が食べられるのは嬉しい。
台北は大都会なので、店は早く閉まるし日曜日は食べ物が手に入りにくい。
これからはタイペイに通いつめる生活があるのかな ? マサコ