南の島から パート3 by モニカ |
「フルーツ」は断食に入る前に、準備としてフルーツ食で過ごすというものだった。
でも「断食」中、水だけという断食ではなく、ココナッツジュースやスープ、そしてサイリウム(オオバコの外皮の粉)を腸内掃除のためにたっぷりと飲む。そのせいか、飢餓感はそんなにない。
パート2では、以前の記事の半分しかアップしていないので、今日はその残りをアップ。まあ、まとめみたいなものかな。
1.体重について
断食といえばすぐに「痩せるため」の手っ取り早い方法と思われるが、確かに痩せる。断食中は未計量だったので正確ではないが、初回の騒動の時、帰国してすぐに計ったら、8kg減っていた。10日でで8㎏----! 嘘の様な数字だが、「急激に自分が小さくなっていく感覚」と、やっと立てるようになった時に「縮んで日干になった感覚」は共によく覚えている。
2度目の今回は初日以降順調だったので帰国時3kg減で済んだ。
リアクションは1人1人違うのでどんな反応が出るのかはっきりとは言えない。
断食の後が悪くて健康を失った人を3人知っている。
減量のために断食しようなんて考えるのは、後の食生活に自信がなければ止めた方がいい。私が「ご用心下さい」という資格はないけれど、充分にご注意ください。
2.食事について
ヒラリーやグレッグは完全な菜食主義者だ。でも私は以前から大ファンである丸元淑生氏の薦められる食事の方がはるかに健康的だと思う。だから彼等のように100%の菜食にはせず、かなり自由にやっている。
この丸元氏は実に合理的な「システム栄養学」をうたい、キッチン革命を起こした人である。納得のいく話が多く、楽しい本を沢山書かれている。
その著書をよく読んでいたお陰でヒラリーやグレッグの話や調理の事など、とてもよく分かった。私は数年前牛肉アレルギーを起こして以来野菜主体の食事だから特に不自由を感じない。
穀類は、白米が主体だったが、今回帰りに寄ったバンコクで見つけたタイ版10穀粥セットがおいしく、以来それを真似して、玄米、ライ麦、粟、ひえ、きび、はと麦、丸大麦、押麦、黒米、アマランス他、手持ちのワイルドライス等も混ぜたお粥を楽しんでいる。このお粥とたっぷりの蒸し野菜に生カシューナッツ、アーモンド、胡麻、くるみ等をつぶした物をかけてポン酢でいただく。人呼んで「体内掃除のごはん」のでき上がり。これに青、小魚や丸元氏による完全栄養に近い新鮮卵のポーチトエッグなどがあれば最高だ。
お医者様からは良質の蛋白質として「まぐろの刺身」「鶏のささみ」を薦められているけれど、断食中に沢山の寄生虫らしきもの(最終的にはあれが何であったかはわかっていない)が出てきたことで「日本人は刺身を食べるからこんなに虫がいるんだ」と言われたことが頭にこびりついて、まだ魚屋さんでお刺身を買うこと出来ない。
事故った昨年は普通食に戻すのがこわくて長い間ワインにも甘い物にも手を出さなかった。でも今回は早々と悪い物を食べている。禁止項目を多くしてストレスを溜める事はしない主義である。
3.出て来た物
今回は初日以外強い吐き気に悩まされることもなく、多少の気分の悪さはあったものの、のんびり過ごす事が出来た。そのせいか体内からは昨年より順調にそして
より興味深いものが出てきた。口にする物はオオバコと西瓜ジュース以外は水分だけだというのに、あんなに出てくる物があるのは不思議だ。以前TVで見た大腸の中はきれいなものだったのに、どこにあの宿便とやらは潜んでいるのだろう。ヒラリーやグレッグは腸の形そのままの黒い固まりを見て、「これは大腸から」とか「小腸から」という。その大きさや形、表面の様子からわかるのだという。
昔見た映画「ミクロ決死圏」のように、体の中を探検出来たらどんなに面白だろう。
4.大腸洗浄について
最近欧米で流行しているという「大腸洗浄」も歴史的にはエジプト時代位まで遡れるとのこと。ここ100年位に問に衛生学の発達と共に消えたらしい。そういえばジャンルイ・バローの自伝の中に「大腸洗浄」をするおばあさんの話があったし、ヨーガの行者も腸を洗うときく。特別なことではないのかもしれない。
日本でもある健康法では治療の一つとしてやっていて、1回1ℓの水で週2回位としている。1回2ℓ、日に2回というコサムイでのやり方とはずいぶん違っている。すべてに慎重な日本と、大ざっぱな欧米の違いだろうか?
さてしばらく続く私の健康法。来年はどうするかな。
注)おおばこ…psylliumの実の外皮。腸ぜん動を刺激する。
膨張性物質で粘滑性緩下薬として用いられる。