わたしの所見(1)(論点整理について) by Utakata |
ノリコ様
5回シリーズ拝読いたしました。
私のために? わざわざ5人の論点を要約していただきありがとうございます。
この要約作業、相当の時間を費やされたものと推察します。 お疲れ様でした。
本業、医療関係の勉強、MIXIの執筆、副業、護憲活動及び少々の余暇活動等と多忙なるも充実した毎日を送られているご様子、敬意を表します。
では、私の所見です。
1 A氏の意見
理論がやや中途半端、
特に、「国連主導の場合は積極的。。。」の発言は、日本の国連大使経験者の話を聞かれたら如何でしょうか。
国連なんて所詮、「理想」の仮面をかぶった拒否権を持つ5常任理事国の国益獲得手段の一つの場に過ぎない、との現実認識が不足しています。
だからこそ、日本やドイツは常任理事国入りを目指し、現常任理事国はそれを阻止しようと熾烈な駆け引きをしているのではありませんか?
日本も真の独立国ならば、自国の行動は自国が判断すべきであり、国連が決める決めないは、その判断材料の一つにしか過ぎないと思うのですが?
2 B氏の意見
核武装に関する事項以外は、正論、
特に、「今の日本が真の独立国と言えない状況にある。」や「核のダブルスタンダード」の発言はご指摘のとおりだと考えます。
ただ、核武装になると、途端にB氏自身が述べておられるように、「理屈」が消えてしまうのです。では、核爆弾は駄目で、同じく1万人以上十数万人が死亡したとされる東京、大阪及びドレスデーンに対する都市無差別爆撃や、中国の主張する所謂南京大虐殺は認められるのでしょうか?
3 C氏の意見
最も実行可能な現実論、
ただし、「集団的自衛権の行使は憲法解釈の変更で可能」との発言は、憲法改正が簡単ではない現実を考えれば仕方のない次善の策であることは分かりますが、それでは、益々日本語が軽々しいものとなり、結局9条にどんな日本語を書こうが、無意味であり、憲法の日本語とはいったい何ぞやとなります。(もうなっているか!!!)
やはり、日本の平和を維持するためには自衛軍は必要と国民が考えているのであれば、今の憲法を改正し、正当な日本語に直すべきです。
日本以外の国で、自衛隊が軍隊でないと思っている国などないのですから。
4 D氏の意見
共感する発言多し
D氏の発言、「アメリカに頼るだけでは、独立国家たりえない。」
「自衛隊には、国民の生命を守るだけではなく、「国家の独立を保持する」という使命がある。これだけは、他国が肩代わりすることは出来ない。」
や、「形式の上では独立国家だが、アメリカの日本占領は、物心ともどもいまだに続いている。」
や、アメリカの原爆投下の国際法違反等
の指摘は、そのとおりと考えます。
5 E氏の意見
失礼ながら、幼稚、お目出度い意見と言わざるを得ません。
E氏と同じ意見の人が世界各国の多数はであれば、地球上から戦争はもうとっくになくなっているのではありませんか?
E氏の発言に、「しかし北朝鮮は核ミサイルを持ったとしても発射することはできない。 もし発射すれば、米国に攻撃されて国家体制が崩壊することは確実」とありますが、核ミサイルがアメリカでなく日本の何処かに落ちたとき、本当にアメリカは日本のために核を使用してまで反撃するとお思いですか? 何を根拠に「米国に攻撃」、「確実」と言われているのですか?
日米同盟ですか? ライス国務長官がわざわざ日本に来て2度も念を押した発言ですか?
イラクでは、大統領が処刑されても未だに新生イラクの行く先は見えませんが、北朝鮮は徹底抗戦などしないのですか? いまのアメリカが北朝鮮に陸上部隊を送るとお考えですか? 空爆だけで北ベトナムは崩壊しましたか?
同じくE氏の発言に、「国と国のトラブルは九条を具体化する外交で解決するしかない。」とありますが、 「外交」とは具体的に何を指しているのですか? まさか「話し合い」だというのではないでしょうね? 人類3千年の歴史と、世界の現実を認識している大人であれば。
とりあえず遅くなりましたが、5氏の意見に対する所見です。
全文を読まずして、結論を出すのはやや危険ですが、ノリコさんが大変丁寧に要約をされましたので。
結論的には、私は5氏の中ではD氏の意見に近く、国会対策及び最も無難かつ安全策という点を考えればC氏の意見にも賛同せざるを得ません。
この問題を真摯にとらえて考察しての労作ですね。今に論点整理の中に書きこみます。他の方のコメントも入れたいのですが、どこにどのように入れるかが難しい。あなたさまのは、書き込みやすい文章となっています。
ところでUtakata さまは、人を褒めるのがお上手ですね。褒められてうれしくなったノリコより