「日本とアメリカの価値観はちがう」10 |
今の財界が「アメリカ型」を指示する理由は
①アメリカは大きな市場なので、「日米は価値観を共有している」という見方をする方が楽であること
②アジアのヘゲモニーは黙っていても日本だと思いこんでいた日本の経営者にとって、中国が台頭してきたことでヘゲモニー争いを意識することとなり、同様に中国に投資をしているアメリカと同じ目で、政治体制が違っていることを「不安」に感じること
③今の経済界のリーダーには、若いときにアメリカ留学をしたり、御手洗氏のように20年30年アメリカで仕事をしていたなどの経験により、アメリカ的な価値簡易惚れ込んでおり、日本もそれに近づくほどいいという感覚でいる
・ただ経済界が全体として阿部さんのやり方を支持しているのではない。日本の産業構造は、今6割がサービス業なので、戦争をした方が得だという経営者たちはごく少数である。
2007年2月に経済同友会の憲法問題懇話会に呼ばれて講演をしたところ、1時間半のあいだみなじっと聴いてくれた。参加者の雰囲気から「俺も本心はそのとおりだと思っている」という感じが伝わってきた