ありがとう by マサコ |
私には1996年以来のペンパルがいる。
この13年、何かと励ましていただいた。
すばらしい方で、「みつ子」さんとおっしゃるその方に
「充子」「光子」「満子」の字を当てても、まだ足らない。
1人の良い方は、100人分くらいのお徳を持っていらっしゃることがある。
「ありがとう」は、彼女の著書名で、本の中にも「ありがとう」という題のエッセイがある。
1部抜粋をさせていただくと
「息子はご存知のように私の生んだ子供ではありません。小学校三年生の時に私は母親となりました。然し私は世の中の継子とか、なさぬ仲とかの言葉にはまったく縁なくすごしてきました。それだけ息子は精一杯私になついてくれました。こんなにも素直な子供は居ませんでした。こんなにも素直な子供を私に与えてくれた、亡くなられた息子の本当の母親にどんなにお礼を言っても足りない思いでした。その素直さに応えるために、その与えてくださった母親のためにも私は私の血のつながった子供は金輪際持つまいと固い決心をして来ました。
ずいぶん他人様からは、後で後悔するから自分の子供を生んでおきなさいといわれたものでしたけれど、私は信念を貫きました。その信念は見事に的中して自分で産んだ子供より、はるかにはるかに、いい子に恵まれました。ただ感謝です。私の前半は悲しい前半でしたけれど、後半はただありがたいだけで過ごしてきました。よく一般世間では優しい息子でも嫁によって変わるといわれますが、我が家ではそれもはずれました。優しい本当に暖かな嫁だったのです。
神様仏様にただ感謝してありがとうを申し上げねば罰が当たります。本当にありがとうございます。これからのいくばくもない余生を大切に感謝して生きていきたいと思っています。」
ここを読んだ時、我が身を振り返り、私も自分の幸せを限定しようと誓った。
それで、「情緒の安定と平和な心」というおおよそ、程遠い物を2つだけ天にお願いすることにした。
先日、お電話であれこれ本の感想を伝えさせていただくと、
「嬉しい。とても嬉しい。私も自分の考えは正しかったといつも思っている」
絹のように美しいお声で話して下さった。
私は彼女の家の住所、電話番号が大好きだ。
この方とお友達になりたいと積極的に動いた13年だった。
時にはみつ子さんを当惑させることもあったと思うけれど。
人は、人生に多く欲求するほど、不幸になる。
人は、人に多く期待すればするほど、厄介になる。
今は、花と静かに過ごせる晩年があれば、私の老後は幸せと思う。
みつ子さん、ありがとうございました。
リップセージ
5月4日 赤い花ばかり (後の白い花は白いシラン)
5月5日 白く変化した花も混じる。
「人は、人に多く期待すればするほど、厄介になる。 」
うちの人生経験ではむちゃそう思います。
誰にも期待せず・当てにせず・甘えず・泣き言も言わず・弱みも見せず一人だけで生きれば人に泣かされずに・裏切られずにすみます。信じたら泣くので・・・。
でも一人でみんな抱え込むのは、マジで辛いものです。とても不安になります。
そんな人がいないときは、ネットで思いを述べて共感してくれる仲間を見つけるなど、難しいでしょうか
明日、5月31日、奥本京子さんの「紛争転換」についてのお話とワークショップがあります。家庭内平和の維持の参考になるはずですので勉強に行きます。ノリコ