新グールドへのメール2 byマサコ |
パパ、82才おめでとうございます。
あなたのファンになって、半世紀近い時が流れました。
20才年上というのは、今では2つ違いにしか感じられないものですね。
プレゼントの「愛は」の詩を気に入っていただけましたか?
杉田敏先生が「実践ビジネス英語」の「Quote Unquote」で次のような言葉を教えて下さいました。
「Teach your children poetry; it opens the mind, lends grace to wisdom and makes the heroic virtues hereditary.
--Sir Walter Scott (Scottish poet, novelist and biographer, 1771-1832)
「子供に詩を教えなさい。それは心を開き、知性に気品を添え、英雄的な長所を受け継がせる。」
ここでは「知恵」が「知性」に訳されていますね。全く知らなかった事に、英語圏では「a good mind」を「知性」に訳す事も気に入っています。
人生の大半をかけてニーチェのツァラトゥストラを想って来ましたが、ロシア系のピアニスト「ダニール・トリフォノフ」を知り、難問が解決されたように思います。
哲学者、井筒俊彦氏が「ニーチェは何かに動かされている」と言っておられます。
この『何か』とは、龍ではないかといつしか考えるようになりました。
この世に生きて、永遠なるレベルの心を持つことが、毎秒叶うのなら、どこにも戦争は起らないでしょう。
さて、トリフォノフに関していえば、彼のファンが「金色の登竜」と表現したのです。
マルタ・アルゲリヒ女史も「何かがある」と言っているけれど、その何かとは「龍」じゃないか?と。
ダニールさんは、10月9日、近所のホールで演奏します。
是非、ご一緒に出かけてみましょうよ。
その時を楽しみにしています。