Pepeさまへ 荷風のこと byマサコ |
Pepeさま
>荷風は逆で詩が難しく読み解くのが大変です。
小説中の情景の謡が綺麗で好きです。
「謡」の言葉そのものはよくわかりませんけれど、おっしゃる事はわかる気がします。
私は荷風の浮世絵の形容の美しさで、浮世絵に興味を持つようになりました。 浮世絵を荷風のように感じられて、言葉にできると魅せられます。
荷風に詩があるのですか?
訳詩はチョコッと知っていたけど、ご本人のはどんな詩ですか?
荷風の日記の俳句やカットもおもしろいですね。
サイデンステッカーさんが、荷風を日本のベスト作家だと言っていますが、今の所耽美派ではあたっているかなぁ?
タック(大手拓次の事を私はこう呼びます)は、藤村の詩をもの足らないと言っています。 荷風はタックの訳詩すら知らないと思うけれど。 彼には1人も支援者がいなかったのです。
お話は変わって、この夏、法橋和彦先生の2つの長いエッセイを読みました。
「みどりを読む」と「夏の日の思い出」です。
「みどりを読む1」ではタックの詩に「滅びのみどり」をみておられます。
「みどりを読む1」
http://heterosophia.j-fas.com/old_2003/contents/bungaku/030825_01.html
「夏の日の思い出」
http://heterosophia.j-fas.com/old_2002/contents/bunkingaku/001/index.html
生きていてよかったと思う法橋先生の世界です。
この秋、法橋先生とロシアのトルストイの旅企画がありました。 でも光線が良くない私は、こんな旅行は出来ません。だから、特にお目にかかってお話ししたい方のエッセイを読む事で、共に時間を過ごせて幸せでした。
昨今はネットのお陰で、色々な方のお仕事に触れる事が出来、様々に刺激を受けて、外出出来なくても暮らせるのはありがたい事です。