もしもパルティータ#6が? byマサコ |
もしもゴルトベルク変奏曲のアリアがバッハの妻アンナ・マグダレーナ・バッハの作曲だとしたら、
私は、パルティータ#6も夫人の作曲のような気がする。
トッカータ・アルマンド・クーラント・サラバンド・エア・ガヴォット・ジーグ
どれを取っても、他のパルティータに比べ、ゴルドベルク変奏曲のアリアに準ずる昇華された永遠性を感じる。
調性もト長調の平行短調であるホ短調。
今までにグールド以上の演奏を聴いた事がないし、弾く人も極めて少ない。
シンプルな生活を好んだグールドは、東洋ランの美しさ、激しい情熱でこの曲を弾き切っている。
特にクーラントの32連符は、仏教界の如来の指のようにしなやで、永遠の悟りのインスピレーションに溢れている。
グールド最愛のパルティータだった#6。
この世で唯一、バッハの音楽にあるドイツらしさではなく、東洋の神秘の心髄を奏でたグールドの真髄は、この曲の演奏に溢れる。
しかしサラバンドに、私のように世界中の酒場にいる男性の心情を強力に想像する者は、
サラバンドだけは、ひょっとして夫バッハの作曲かな?と思う。
バッハも酒場に行きたかったかも?
もしも酒場でのバッハということであれば、私はこのサラバンドをお薦めしたい。
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BS世界のドキュメンタリー選「ミセス・バッハ」
バッハの作品を作曲したのは、実は彼の妻だったのではないかという、音楽ファンの間ではよく知られた話の真偽を解明するため、古典音楽の研究家が筆跡鑑定や文書分析の専門家らと共に調査に乗り出す。バッハの2番目の妻アンナ・マクダレーナは声楽家であり、バッハ後期の作品の原譜には、彼女の署名がある。アンナはバッハの音楽に多大な貢献をしたものの、その功績は後世に語られることがなかった。果たしてその真実とは?
Mrs Bach Promo.mov(英語版)
Komponistin Frau Bach (ドイツ語版)
以前のパルティータ6番に関連した日記
パルティ−タNo.6
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