「京都に原爆を投下せよ」ーーウォーナー伝説の真実 byマサコ |
「京都に原爆を投下せよ」ーーウォーナー伝説の真実 吉田守男著 角川書店
「京都に原爆を投下せよ」はウォーナー博士の伝説意図して作られ、
米軍美化、米国美化の論調が津々浦々に浸透したかを明確に綴る著書である。
物的証拠の写真(志賀直哉が戦時中に書いたハガキ)や
ウォーナー本人の死を契機にして全国で著者の知る限り6つもの記念碑の建立、
幕末の志士の資料を展示する霊山歴史館に紛れ込まされたウォーナー博士の胸像等。
写真と説明で、米国の巧妙な手段に日本人が長年信じていた
「京都や奈良が爆撃を逃れたのは、教養高いアメリカが文化財を守ろうとした」
という洗脳が溶けていく。
第二章では、米軍資料を基に、アメリカが日本のように自国の兵士を餓死させないで、
日本を攻撃出来たかの綿密な記述がなされている。
謎の「8888」や、浜松が残った搭載爆弾の捨て場に選ばれた話が心に残る。
第三章では「京都の運命」と題して、投下予定地として選ばれたのは
広島・小倉・新潟・京都だったが、長崎が京都の身代わりとして選ばれた。
7月25日頃のことである。
その経緯や、新しい<スチムリン恩人説>について触れている。
ついで「パンプキン爆弾」の資料に目をまわす。
アメリカのペテンは21世紀も正々堂々と続けられるのだろうか?
だとしたら、我々のようにサタンに洗脳された人々のサポートがあるからだろう。