沖縄#3-2 : 高江 工事強行側の違法行為が止まらない by mari |
↑ 絶滅危急種を含む固有の生態系を持つ貴重な自然の宝庫やんばるの森上空や
民家の上至近距離を爆音をたてて飛ぶ オスプレイ。
沖縄北部東村高江での米軍ヘリパット移設工事を強行し続けている安倍政権ですが、
それに抗議する住民たちに対して行われている警察や機動隊の暴力を始めとした
違法行為が指摘されています。
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●辺野古・高江、目覆う無法状態 「傍観」が助長 司法機能せず
7月22日には、N1ゲート付近にあった反対派住民のテントや車両等を、機動隊を導入して強制排除した。その機動隊員は約500人が、東京の警視庁、千葉県警、神奈川県警、愛知県警、大阪府警、福岡県警から派遣されてきている。通常は、沖縄県公安委員会からの援助要求という形式だけでもつけるものだが、今回の場合、県公安委の会議は全く開かれていない。そのことを市民団体などから追及されると、県公安委は「持ち回りで決めた」と釈明するありさまだ。
「持ち回り」の証左として、7月12日付県公安委の「警察職員の援助要求について」なる文書が存在するが、何とその前日の11日付で、警察庁から、警視庁や各県警本部あてに「沖縄県警察への特別派遣について(通知)」という文書が出されていたことがわかっている。「沖縄県公安委員会から関係都道府県公安委員会あて要請が行われる予定であるが、派遣期間及び派遣部隊については次のとおりであるから、派遣態勢に誤りなきを期されたい」。これはどういうことか。
県公安委の要請に基づくどころか、実際は警察庁=国が主導して派遣を決めてしまっているということだ。警察法第60条にはこう定められている。〈都道府県公安委員会は、警察庁又は他の都道府県警察に対して援助の要求をすることができる。2 前項の規定により都道府県公安委員会が他の都道府県警察に対して援助の要求をしようとするときは、あらかじめ(やむを得ない場合においては事後に)必要な事項を警察庁に連絡しなければならない。〉一体どこに警察庁が先回りして援助の要求を前提に準備してもよいなどと記されているか。県公安委など警察庁の出先機関みたいのものということか。法の趣旨を逸脱していないか。
(中略)
↑ 法的根拠のない勝手な交通規制
何の根拠も示さずに生活道路である県道70号線を閉鎖し、通行止めにしている( #1 )。反対派市民らに対する物理的な力による規制のありよう(老人や女性にけが人も出ている #2 )に加えて、取材活動にあたっていた本紙・沖縄タイムスの記者や琉球新報の記者らを強制排除し一時的に身柄を拘束した( #3 )。由々しい取材妨害である。
(中略)
反対派の中から逮捕者も出ているが、その逮捕自体が違法性を疑われている( #4 )。
7月22日の強制排除では、ある機動隊員が反対派の顔面を正拳で殴っていた。同じことを反対派が機動隊員に対して行えば公務執行妨害で確実に逮捕される。つまり「上から」お墨付きをもらった「物理的な力の行使」はやりたい放題ということか。これでは組織暴力団員と変わらないではないか。
(後略)
金平 茂紀(かねひら しげのり)/テレビ報道記者・キャスター
@沖縄タイムス 2016年9月2日
記事全文バッド
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/60310
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#1:建設反対の車だけ足止め 市民「思想信条で差別するのか」
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/57327
#2:高江の強制排除で5針縫うけが
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/58718
↑ 高江で衝突、現場大混乱 押し倒された70代女性が頭打ち出血
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/58903
#3:記者排除は「報道の自由を侵害」 沖縄タイムス社が抗議声明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160823-00058805-okinawat-oki
#4:高江、徐行運転の女性を拘束 同乗者「地面に押さえ付け手錠」 1
http://ryukyushimpo.jp/photo/entry-351725.html
高江、徐行運転の女性を拘束 同乗者「地面に押さえ付け手錠」2
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-352075.html
記事を書いた金平さんはTBSのキャスターですね。大手メディアにもこの件に注目する ジャーナリストが居たことが、ちょっと嬉しい。目がハート
さて、これらの状況について、沖縄県外の有識者でつくる「普天間・辺野古問題を考える会」 (代表・宮本憲一大阪市立大名誉教授)は9日に記者会見を開き、抗議声明を発表する 予定です。
賛同者はノーベル文学賞作家の大江健三郎さんら計71人(8月31日現在)。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/60229
また、前の海峡記事でご紹介したアメリカの退役軍人らでつくる市民団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」の メンバーたちが、早速現地を訪れて(すごい行動力!指でOK)、住民たちとともに抗議行動に 参加しました。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-351123.html
http://blog.goo.ne.jp/koube-69/e/d413e5c154da233568260d594b27f089
↑ 抗議行動に参加するVFPのメンバーたち(黄色いTシャツ)。
彼らはメインゲートの方角に向かって拡声器のマイクで(英語で)、
「あなたは人を殺したことがありますか。見たことがありますか。
それを望んでいますか。私たちに兵士はいらない」と基地内の米兵に訴えた。
↑ VFPのメンバーと島袋文子さん(87歳)。島袋さんは機動隊員に
右手を強く払われて、車体に小指を強打。5針縫うけがを負った。
今や高江での差別・暴力・無法・人権侵害・自然破壊は世界の知ることとなり、
各国から支援のメッセージが寄せられています。
↑ ボスニア・ヘルツェゴビナから
安倍首相、あなたの高江住民たちに対する違法行為、差別と弾圧、そして自然破壊は、
日本の恥、世界の恥です!!