#2 2016年12月14日阿里山から嘉義、そして台北へ byモニカ |
今日は嘉義から在来線でゆっくりと台北入りをする。
朝の温度は10℃。滞在中目に見える温度計では13℃を見たくらい。
暖かな室内で眠っていたから、夜間の温度は不明。
待っている送迎バスに乗るのかと思ったら、人が少なかったらしく、
別のカップルの乗るワゴン車に乗せられる。
写真を撮るどころじゃなく、彼らの乗る車に慌ただしく乗せられる。
服務センターでバス乗り場を聞き、2階の展示場を眺め、
バス停で切符を買い行ってバスを待つ。
タイからの二組のカップルと少しおしゃべり。
バスがやってきた。
来る時の嘉義駅で「スーツケースは自分で積む」ことを学んだ。
でも大きな荷物がいくつかあるとそのスペースに収まらない。
「ああでもない、こうでもない」とタイ人の男の子とガンバる。
頭を突っ込んで荷物を動かす彼とモニカに、マサコさんが
「頭!! ぶつけるよ!! 頭に気をつけて! 」
と『あたま』を連呼。見ている運転手さんが笑いながら一緒に
「アタマ!! アタマ!! 」と連呼する。
「見ていないで手伝ってよ!!」と言いたい気分。
収まりきらない中型と小型荷物はバスに積み込む。
で、無事発車。
下りのバスは、上りほどうるさくなくて助かった。
着いたところは嘉義バス停
荷物を駅に預ける。
ここでオススメの食堂を尋ねるも、答えられないという。
服務センターに行くべしという訳。まあ妥当な答え。
でも、ごく一般の人の行く食堂が分かればと思った訳でして。。。
地図を広げながら説明を聞く@服務センター
駅からちょっと離れたところを指差しながら、
「こことか、ここにレストランがあります」
「遠そうだなぁ..」と思う我々の顔を見ながら
「近い方がいいですか?」 「そりゃあそうです」
「ではバス停の先の道路を右折した通りに、市場のような地元の店があります」
我々笑顔で 「ありがとう!! そういう所に行きたかったんです』
言われた通りに右折して1ブロック進み、Uターン。
一番それらしくない結構広い奥がある店「宮賓素食館」に入る。
ここからはマサコさんのSNS日記から転載しよう。
別項目にする案もあり。これは記憶も兼ねてしばらく置いておきます。
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台湾と私 チャイ(嘉義)にて by マサコ
ホテルの朝食を抜き、阿里山賓館のチーズケーキを持って
チャイ (嘉義)に降りて来た。
昨夜、全身の血管がジンジン痛み、 身体は氷の海のように寒かった。
こんな時は、よく仏さんに頼られている。
「霊魂は、点になり人の血管に入る」
と教えて下さったのは、金探しの名人。
「金を運んだ後、口塞ぎのために殺された人々の霊魂を引き受けた時の経験で
知っている」
ということだった。
金の周りにはそういう霊魂がうじゃうじゃいるのだそうだ。
その話を思い出しながら、一晩苦しんだ。
犠牲者に接する方が、地獄に落ちている蒋介石に出会うよりはマシだ。
昼ご飯はさすがに待ち遠しく、入った食堂は愛に溢れた場所だった。
阿里山から降りて来た嘉義(チャイ)で入った食堂はセルフサービス。
選んだおかずを計量してもらう。
言葉がわからないのでマゴマゴしながら、ようやく席に着き、
スープでも欲しいなぁとキョロキョロすると、
隣のテーブルので食事をしている人が頃合いよく教えてくださった。
「そこにスープがあるよ」と....指差して。。。
驚いたことにそのスープは無料!!!
こういうほのかな親切が、匂う美しさで人を包んでくれる。
例えば、台南からチャイへの車中では、
デッキに出るドアの開閉で揉める姉妹の日本語の会話を耳にした隣の席の人が
自身は日本語を理解しないのに、身振り手振りで
「あなたが自動開閉ボタンと思っているのは、上の非常用ボタン」
「お姉さんの言っている通りよ」
という会話が成立し、和やかな気分になる。
台南駅で買った英字新聞。
世を挙げて「トランプの当選はプーチンの差し金」というニュースに
「なぜCIAのいうことを鵜呑みにするのかなぁ?」と思わず手にしたもの。
お隣の婦人は自身のおつむを指差して
「こんなの読むの?お利口ね」の表情。
読めるはずもないから、赤面。
彼女は降り立ったチャイ駅で、エレベーターを探す我々の案内までしてくださった。
言葉が通じなくても、こうした善意を全開で表してくださる。
もちろん無関心、意地悪な人もいたが、
この優しさが旅のメインになるほど印象に残る。
さて食堂の話に戻ろう。
セルフで選んだお惣菜。
ビーフンは山盛り。食べきれなくて夕飯にすることにする。
壁にかかったメニュー
広い部屋の向こうには作ったおばあさん。
と言っても私の歳下かもしれない女性が食べるのをじっと見守っている。
とても嬉しそう。
「食べて元気でいて。 楽しく過ごしてね。
ゆっくり台湾を見て行って。無事に日本に帰れますように」
と微笑む観音様のような気持ちが伝わってくる。
値段も安く、店の人も儲けのために食事を作っている気がしない。
「今日1日食べるものがあって良かった。明日も...」で生きている。
経済はこれで十分だ。みんなが食べる事が出来ればいいのだ。
向かいのジュース屋さんで「台湾の心」のジュースを作ってもらい、
駅でチーズケーキを食べた。
お行儀の悪い旅行者である。
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おまけ :その姿をチロチロ見ていた日本語勉強中の駅員さん。
在来線車中のクマモンの兄弟みたいなクマ Oh Bear!! がいっぱい。
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2016年12月14日 台北ホテル到着 へ
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