#2 台湾と私 高雄から台南へ 2016年12月8日 byマサコ |
ところが扉が開かなかったので、 中に人がいると思い待つことにした。
私の付近には若い男の子が一人立っていた。
が、 しばらくするとデッキの段々のところに座っている。
後ろ向きのその背中に、 ひょっとすると男の子が、
「中に人が入っていない」と教えてくれるのかなと思って、
扉を力を込めて横に引っ張ると開いた。
出てくると男の子は相変わらずステップのところに座っている。
そのやたら細くしている背中は、
「僕は今まで何も見ていなかったよ」
と言っているようだった。
台湾を歩くと人が人の様子に心を配ってると感じる事が多い。
人の表情で何が必要か考えてうまくいくように動きたい。
そんな人達ばかりでないことが分かるけれど、
「人の幸せに役立つ」 心得を身につけている人に必ず出会う。
国と国との関係がうまくいくのは軍備だと考える人もいらっしゃるが、
国というのは人の心の集まりでもある。
様々な心があってどの考えを持つのも自由だ。
だがお互いに喜び合う心が最も重要だと思う。
軍備ばかりにお金を使って、その心を持つことができるのかな?
ホテルから駅、孔子廟あたりを見る。