#2 台湾と私 台南のアンピョンにて 2016年12月9日 byマサコ |
台南は食通の町として知られその様子はテレビで度々見ていた。
中でも牡蠣の養殖有名。
小粒の牡蠣を入れたお好み焼きがたっぷり食べたかった。
タクシーがホテルからアンピョンにブンブン車を飛ばす。
運転手さんがしきりに話しかけるが何のことだかさっぱり分からない。
何度も「カンマンゴー?」と聞いてるように聞こえる。
「緩慢強姦マンゴー」 のように聞こえる発音........。
「そうだよ。カンマンゴー店に行くんだよ」のつもりでいる。
ドライバーの横に座っているモニカも
「そう、乾燥マンゴー、ドライマンゴーの店」と日本語で答えてる。
やっと目的地に着いたとばかりに運転手が、降ろそうとしたが
しっかり者のモニカさんが場所が違うと言い張る。
車に2人置いてさっさとドライバーの指差す路地に入って行く。
どうも違う店見たい。
戻ってきて、すぐ脇の店の人に話しかけて事情を聞いている。
ずいぶん時間が経ってから、 行きたかった店が潰れてるから、
こちらのマンゴー店に案内されたのだとわかる。
タクシーを返し、仕方なくその店で3つ買う。
親切に相手をしてくださった胡麻菓子の製造販売店でも買い物。
外は灼熱の光に満ちている。
サングラスしていても目がどんどん痛くなる。
あちらこちら練り歩く。
通りすがりに大勢の売り子さんからちぎったおせんべいをいただく。
エビせんの色々な味がする。
若い男の子は大判振る舞いで1枚くれようとする。
買わないつもりだから「いらない」と手を振る。
花の綺麗な小さな木かげの小径を見つける。
左右に建物があって細い道だけども涼しい。
なかなかやり手そうな食堂の裏口横道から表通りに出る。
すぐ入れば問題ないのだが、何せ言葉ができない。
混んでる時は遠慮した方が良さそうだろうと思った。
以後も練り歩きお煎餅をいただき続けた。
小粋な女の子がくれたえびせんがとても美味しかったので、
これなら買ってもいいと思った。
暑くてくたびれるのが早いから、グチがたくさん出てくる。
「これが旅の醍醐味だというのに、いつも怒ってばかりね」
何かを相談されても面倒くさくて、
「どうでもいいよ」
と言っては怒られていた。
気に入ったあのえびせんを買いに行くと女の子が一袋100元という。
買おうとすると「 3袋なら200元にします」。
本当に一袋100元だったのだろうか?
買うことは買ったけどそれ以後、
「あんなエビせんが一袋100元?」
と何かにつけ言い続ける人がいた。
案内センターの人が紹介して下さったレストランはやっぱり、
あの混んでいた店だった。
家にいて何もない時は、素うどんで済ませてしまう。
旅に出てご馳走に当たったとしても、
身体に必ずしも良いわけではないことを知ったのが一番の収穫だった。
帰宅してから、粗食や食事を抜くことに抵抗がなくなってしまった。
あの、「食べる事が拷問」となったの食事を思い出すことができるからである。