#2 台湾と私 台南にて 2016年12月10日 byマサコ |
自分の体より低いピンクの雲に乗った気になっていると、孫悟空が思い出される。
それがシャングリラホテルが窓の向こうに与えてくれた世界だった。
エコに協力しようと大きなバスタブに体ひたひたにお湯を張って横たわる。
結構寒いじゃん。
「からすみをどこに買いに行くか?」
「干しマンゴーの専門店に行くか?」
重々しく協議がなされている。
朝食はこの高いビルの底の方から匂いが上がってくるので
準備の進み具合がわかる。
ダイニングに行くと実にすばらしいグルメチックな、桃源郷に迷い込んだ朝食だ。
さすがグルメの都と言われるだけのことはある。
日光過敏の重装備で街中に出る。
学生や子供たちの集団。
激しく行き交う中国語。
滞在中もっともアジア的な風景だった。
ここ台南のホテルでも、テレビのコンセントは抜いておく。
電磁波過敏症が完全に治りきる病気でないことはよくわかる。
台南二日目は安平地区まで外出したので、三日目はホテルスティ。
ホテル内をあちこち見学する。
どこまでも楽しいホテルだった。
悲しいことに高雄と同じで空気が悪いのか、鼻水が垂れる。
ごちそうを食べても私の体には身に余るのか、体調が悪い。
体内に入った食物からガスが湧いて、身体が膨れ上がるような辛さだ。
夜はホテルの隣のデパートの薄味おでんと阿里山茶のテイクアウトに救われる。
もともとお酒飲みとか大食漢の人と気が合わないのだけど
その理由が分かるような気がする。
ともかく旅は中盤までやって来た。
明日は、新しく故宮博物館分院の出来ている嘉義・チャイに行くのだ。
でも博物館には寄らないで、バスでに阿里山へ行く。
もっと言葉ができるようになってから駅の近くの、
孔子廟や文学記念館に行くことにしよう。