黒岩重著「斑鳩宮始末記」 byマサコ |
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2019年 03月 11日
初出誌・オール読物・子麻呂の道 平成9年1月号 ・川岸の遺体 平成10年1月号 ・子麻呂の恋 平成10年8月号 ・信の疑惑 平成11年1月号 ・天 罰 平成11年5月号 ・憲法の涙 平成11年8月号 ・暗殺者 平成11年11月号 ずらりと並んだ 古代捕物帳。 聖徳太子様もお札ではなく、茶の間に座っていらっしゃる。 いま日本国憲法は、なし崩し的に消えつつあるが、 最後の涙をこぼしているところかと思い「憲法の涙」から読んだ。 作者黒岩重吾は序で、作品の内容・舞台となる役所機関が 作者の想像ではなく、実在した可能性が極めて高いことを説明している。 日本で初めて官司制度ができたのは、推古朝(すいこちょう)、つまり聖徳太子の時代だった。 冠位十二階制や憲法17条から、役所があり役人がいて決められた仕事についていたのが分かる。 げんに法隆寺から、日本最古の墨書が発見され、「官」の字が記されている。 それにしても、聖徳太子のいた斑鳩宮(いかるがのみや)に、事件が起きると犯人を探し、刑罰を下す裁判官がいたことを疑うむきは多いだろう。 だが太子よりも7、80年も前に、すでに刑部省(ぎょうぶしょう)的な役所があり、訴訟に関する役人がいたことがはっきりしている国がある。 6世紀前半、大和王権と戦った筑紫君磐井(つくしのきみいわい)が支配する八女(やめ)地方を本拠地とした筑後国である。 ーー中 略ーー だがこれは文献だけではなく、考古学的にも確認されている。 福岡県八女市にある前方後円墳・岩戸山古墳は筑紫君磐井(つくしのきみいわい)の墓とされているが、『風土記』の記述通り、東北の隅に別区があるのである。しかも裸の石人、石馬、石猪などが発見されている。 間違いなく筑紫君磐井は、犯罪に関する役所を持っていた。 彼よりも7,80年後で官司制度に熱心であった聖徳太子が、犯罪調査の機関を整えていても不思議はない。 作者はこのようにして、 物語が決して荒唐無稽な物語でないことを前もって読者に知らせている。 ****************************
by grpspica
| 2019-03-11 10:35
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