黒岩重吾著「青い枯葉」 byマサコ |
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2019年 03月 13日
角川書店・日本代表ミステリー選集6 「人肉料理」より 中島河太郎-権田萬治編 昭和51年4月30日3版発行 読了・2019年2月17日 この本には黒岩重吾の他9人の作家の作品が収められている。 黒岩重吾は題のつけ方がユニークである。 枯葉に青い色を持ってくるところ。 一瞬何を想像したらいいのかしらと思う。 引用 p6 大阪高麗橋にある津田産業出た橋田克之は、全く憔悴(しょうすい)し果てていた。 ここ数日、あらゆる手づるを求めて、金策に奔走したが、すべて無駄だった。 緊急に必要な300万はおろか、ただの10万も集まらなかった。 危ないと分かれば、どんな懇意(こんい)な取引先でも、そっぽを向くのは商売の常識である。苦労して、やっと社員数10人を使う身分になったのであるから、この道のけわしさはいやという程知っている筈だった。が、それでも、これ程酷薄なものとは、想像していなかった。 甘かったのか。 しかし津田産業の社長、貝原益人だけは、望みを持っていた。 橋田と貝原は、昔、商業学校で同クラスだった。とりわけ仲の良かった、という程でもないが、現在は同じような、機械器具会社の社長である。 いつものように 最初の1ページで何が起こるかがわかる説明の仕方。 縦書きで改行の取り方がどういう間隔であるかを数えてみると ・1行1文が3つ続いた後、3行3文 ・1行1文が1つの後、2行2文 だ。 とりわけ1行1文1つの「甘かったのか」という1行が 句のような響きを持っている。 主人公の状態が自分のように感じられる一言だと思う。 時々「黒岩省吾は数字で文を書いているのではないか」と思うことがある。 他の作家の中では誰一人ページ数いっぱいで終わった人がいないのに 黒岩重吾だけは余白なくばきっと決めている。 それを予測して決めたかったのでは ? 良い機会なので他の作家の作品も読んでみよう。 ・「枝から枝へ」 多岐川恭 出だしの行数 ・2行2文、2行1文、3行4文、2行1文、 2行2文、3行2文、2行2文 の 形で重吾のように1行文がないのが興味深い。 黒岩重吾の軽快文体は、1行文が多いからかな。。 **************************************
by grpspica
| 2019-03-13 00:00
| 本の感想など
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