#7 2019年台湾からもどって「台湾を学ぶ会」 byマサコ |
もうひとかたは父親が日月潭(「じつげったん」と読むらしい)の建設に関わった台湾総督府の土木技師という方。
爆撃に続く爆風でお弁当箱の中に砂が入ったという凄まじさ。殺戮と徹底破壊のために、飛行機が隊列を組んで現れる恐ろしさ。
薙刀の指導者としていくつかの学校で教えていた弘子さんの「校長先生とともに死ねなかった」とのお言葉に、空襲の経験のない私が生き残った人の戦争トラウマとして聞いていた「申し訳無さ」を実感した。数多くの人間ドラマ。幸福な状態から地獄に突き落とされるのはあっと言う間に過ぎない。どんなお話にもリズムとうるおいを添えて会場に爆笑をもたらす弘子さんのウィットとなだらかな知性。好きだったという夏の制服の水色について語られたときの天に登るような喜びに私もキラキラさせていただきました。