#7 2019年台湾からもどって 「薙刀」 byマサコ |
ペーパー版「海峡」の新スタイル
by grpspica カレンダー
検索
メンバー
ノリコ:2000年セミリタイヤしたのにまだ現役の弁護士 モニカ:元ピアノ教師 得意分野はネットを駆使しての調査 マサコ:シャーマン 得意分野は音楽・文学・哲学少々 mari :お絵描き芸者 先祖は猫 ミクシのグールド&ナボコフコミュからお訪ね下さった皆様へ--- グールドと音楽に関するマサコの文章は、 my life with gg (グレン・グールド) に移動しました。 ナボコフ関連のエッセイは、検索して下さると、出て来ます。 ブログの輪 musolog AROMAISM〜アロマ主義 ややバッハ日記 ☆ホメオパシ−と医学と私☆ 弁護士村上秀樹のブログ daisaku's view 津久井進の弁護士ノート life あゆさんのブログ お玉おばさんでもわかる 政治のお話 カテゴリ
全体 初めてのかたに 目次 グループスピカ 命・平和・人権 音楽・美術・哲学・宗教 本の感想など 映画・ドラマ 恩地孝四郎 旅・国内 旅・台湾 旅・ヨーロッパ 旅・韓国&アジア Birth & Memorial Day アロマ&ホメオパシ? 蝉・蝶々・駝鳥・他生き物 blogの輪 mhara用 アガタメモ 未分類 タグ
マサコ(2225)
モニカ(651) ノリコ(272) 黒岩重吾(257) グールド(234) mari(216) 音楽・美術・哲学・宗教(184) 語学(128) 小松左京(105) コリア・ハングル・韓ドラ(97) 田中希代子(85) ルーツ(76) 日ノ本学園・戦争とわたし(66) アジア人作家(62) ニーチェ(59) ナボコフ(56) 奄美&沖縄の旅(49) 第2回 台湾の旅(45) 第7回 台湾の旅(44) 阿波丸&石崎キク(41) 大手拓次(39) コリアーナ(35) ウ・ミンイー(31) Yunchan Lim(27) 佐藤春夫(26) 東門の家(25) 第1回 台湾の旅(24) 共謀罪(24) 第5回 台湾の旅(23) 第3回 台湾の旅(23) 中井英夫(23) シュナーベル(19) 第4回 台湾の旅(18) 第6回 台湾の旅(16) 在日コリアンの回答(16) カポーティ(13) うつ病(13) 松本清張(11) 水道町の家(9) シュルツ(9) カルヴィーノ(9) コルトー(8) ロレンス(7) 吉田 博(7) ダチョウ(7) ピアニスト(6) リパッティ(6) フィッシャー(5) フェリア(4) 劉 慈欣(3) 安部公房(3) マクドナルド&ミラー夫妻(2) 吉田 博 (2) チェーホフ(1) ノリコ&モニカ(1) マサコ&モニカ(1) 最新のコメント
記事ランキング
以前の記事
|
2019年 09月 01日
タグ「旅・台湾」 ←クリックで記事一覧へ 2019年6月15日「台湾を学ぶ会」でのNさんのお話。 薙刀(ナギナタ)は、私にとって古い言葉だった。母から、祖母が薙刀が上手だったこと、また祖母の母、頼さんが薙刀を振るう話も聞いていた。実物は見たこともなく女性が薙刀をしている古い写真を見たことがある。 それだけのご縁だったのにNさんのお話で 一気に心に活力を与えられた。Nさんは普通の人なら3段取得が、せいぜいなのに5段を取得しておられる。薙刀の先生として台湾の第二高女やその他の学校の薙刀の先生だった。戦時下の台北。子供達は彼女の指導のもとに一生懸命なぎなたの練習をしていた。そして催物で全員が出演する寸前に空襲警報が鳴った。生徒達は出演できないことにがっくりして、泣き出してしまった。「そのことがとても嬉しかった」としみじみ仰っていらした。 Nさんは先生として一生懸命薙刀を教えながら、心の片隅に生徒さん達が楽しんで心から薙刀に親しんでいるかと心配でいらしたのだろう。一方の生徒たちは、張り詰めた気持ちで出演を待っていたのに、突然の中断に心が傷つけられ動揺し泣き出してしまったのだろう。 Nさんには一生懸命練習して心待ちにしていた出演ができないことが悲しいという生徒の気持ちが伝わって、ご自分が無理やり薙刀をやらせていたのではないと実感できた喜び、生徒たちの自由を尊重できていたことがわかって嬉しかったに違いない。 生徒達ができてもできなくても、薙刀を何かの糧に出来る喜びを教え子に伝えていた充足感。このような先生に手ほどきを受けた生徒たちは幸せな人達だった。 簡単に空襲警報と言うけれども空襲警報は、それに続く無差別な殺戮を意味する。 逃げ場がない死刑執行人の残虐行為からくぐり抜けるためのサイレンなのだ。 戦争という異常時において、何かに夢中になること、集中できるものを持つことの大切さとともに、改めて戦争の無残さと金儲けのために戦争を起こす人間達に怒りを感じたことであった。 イラストは 天下文化さんのHP 「第二高等女學校(今立法院)──為什麼我們的國會好像一部拼裝車?」 から拝借しました。 写真は 「凝望鄧南光」から ********************************************** **********************************************
by grpspica
| 2019-09-01 00:00
| 旅・台湾
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||