tomo 様 |
すこしでも御利益があるものだったら、園芸家は毎日ひざまづいて、こう言ってお祈りをするにちがいない。
「神さま、どうぞ毎日夜中から午前三時まで、土の中によくしみこみますようにゆっくり、あたたかい雨をお降らせくださいますよう。
ただし、ムシトリビランジだとか、アリッサムだとか、ハンニチバナだとか、ラヴェンダーだとかいったような、全智全能のあなたさまが、乾燥を好む植物としてご存じの花には、雨をお降らせくださいませんよう。
ーーお望みでございましたら、一枚の紙に書いて差し上げますでございます。
なお、一日じゅう日が当たりますように、どうぞお願いいたします。
しかし、どこもかしこも同じように日がさしませんように。
(たとえばスパイレアやリンドウなどには日が当たりませんように。ギボウシとロードデンドロンにも日が当たりませんように。)
なお、日ざしはあまり強すぎますと困ります。
それから、うんとたくさん露がいただきとうございます。
風は少なく、ミミズは十分に、アブラムシと、カタツムリと、ウドンコ病はお与えくださいませんように。
一週間に一度、うすい水肥とグアーノをお降らせくださいますよう。アーメン」
だって、エデンの園では、じっさいそのとおりだったにちがいない。そうでなかったら、エデンの園にあんなに草木がよく茂るはずはない。どう思います、諸君?
目に浮かぶtomoさんの庭。
人の心に永遠の花を見つけていたtomoさんのバースデイは、あちらでは今日。
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