2人の母 その1 byマサコ |
父母の結婚は大きな食い違いから始まって、共同作業で家を建てるようなものだった。
一般に女性の結婚には打算が働くので、女性(妻)が選んだ男性で、女性の内容を量ることは出来ないが、男性は、選ぶ女性で、男性がどんな心の持ち主か、その中身がすぐわかる。
父が母を選んだことは、すばらしいことだった。
個人としては。
しかし、それが父の大きな不幸になったのも、
また、母が父とその係累との軋轢に、原子爆弾程の悲劇を感じたのも、無理からぬことだった。
合わないということはそういうことなのだ。
普通、男性は、自分の母より知性に恵まれた女性を選ばないものだし、女性は、自分の父親より落ちる男性には惹かれない。
父の場合、この大きな禁を勇ましくも犯してしまった。
子供の背後には、その子を生んだり、あるいは育てた人がいる。
実の両親、あるいは育ての親。
私の両親の場合、双方の母親たちが、両極端で正反対だったと言える。
これが日常生活に違和感と価値観の火花を散らす。
1,生活のリズム
ある人は、5時に起き、類い稀な記憶力で、畑仕事をしながらもう食事の準備を頭の中で始める。
なぜなら、今、どんな食品がどの状態で台所に、冷蔵庫にあるか覚えている。
だから日に3食、明日明後日、どんなものを調理するか、おおよその予定が出来ている。
朝、60分でこれだけ違いが出る。
まあ、世間や身内の反感が恐ろしいから、ここいらで、第1回に。ちょうど800字で,好みの長さだ。
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続きが楽しみだ。これもまた失礼か。
それ以前にだって、いらした時には会っておられると思いますよ。モニカ
無いものを10も持って、天に根を張るお方。
いかが? この当て字。
1971年10月かにmusoさんがカナダ入りする際、
神戸に寄港された時、モニカさんも書いている通り、
病院に一緒に行きました。
musoさんはカナダのお兄さんみたいな方ですね。
愛里さん(孫)に流れて行くための道順だったのですね。